金魚鉢の底床にミミズを投入してみました

何年か前、ネットでこんな書き込みを見ました。
「ミミズは水中でも生存が可能で、糞は団粒構造をしており、
 水槽にミミズを投入するだけで崩れたソイルを再生できる！」

「それはすごい！ソイルがずっと使えるなんて！」と思った私は
さっそくミミズを買って来たのでした。

これは２００７年７月１５日から２００９年５月１０日まで。
約２年弱の記録です。

 

近所の釣具屋で購入したエサ用ミミズ
釣りエサのミミズにも色々なブランドがあるらしいのですが
近場で確認できたのはこれのみだったので、これに決定。





水槽に投入するミミズは一般的に生息しているフトミミズよりも
より耐水性の高いシマミミズがいいそうです。
以前３０センチ規格水槽に自家採取のフトミミズを投入しましたが
数ヵ月後のリセット時には姿が見えなかったので、
フトミミズはあまり水槽では長生きしない種類のミミズなのかもしれません
。
一方釣りエサに使われるシマミミズは水に強く。水中でも長期間の生存が可能です。
土や落ち葉をいちいち掘り返さなくても、釣具屋でいつでも購入できるので
こちらの方が便利かもしれません。




















 

箱を開けると紙クズの中に、大量のミミズ達が蠢いています。
余談ですが、こういう釣りエサ用のミミズは製紙会社が副業として生産しているそうです。

試験的に導入するのでとりあえずは一匹だけ。

いままで赤玉土を敷いて、
適当に水草を植えていた金魚鉢をリセットして、
熊太郎を一匹投入しました。
容量　約３リットル
底床　コトブキ　ドクターソイル８００ｇ＋いままで使っていた赤玉土少量
生体　アカヒレ １匹　ミナミヌマエビ ２匹　ラムズホーン 小さいのがたくさん
水草　グロッソスティグマ　ニューパールグラス　ブリクサショートリーフ
　発酵式でＣＯ２添加
エサは２日に一回程度、換水は週に一度５００ｍｌ


２００７年７月１５日　飼育開始

差し戻しは殆どせず、トリミングのみ。
白化が見られたらイニシャルスティック、たまにマグアンプFeを施肥
ミミズがいるせいか、何度丸坊主にしても元気に再生するタフネスさを見せてくれました。





















２００９年５月１０日
特に問題もなかったのですが、気分転換とミミズ確認のためリセット。
金魚鉢全体にガッシリと水草の根が回っています。




















ミミズ発見！！！

非常に元気です。
入れたときより成長しているように感じられます。
イニシャルスティックや枯れた水草をエサにしていたのでしょうか？

ミミズが金魚鉢ほどの水量と底床量でも長期間生きられるのは
非常に意外でした。


で、ソイルを再生してくれるか？という点ですが
維持していて、特にソイルの寿命が延びた、とは感じませんでした。
むしろ逆に微粉が増えたような気がします。

しかし底床をほぐして通水性を保ってくれる効果はありそうなので、
いまでは６０センチの水草水槽に２０匹ほど入れてあります。
その詳細についてはまた次回ということで・・・。


追記：

独立した記事にするほどではありませんが
今回使ったドクターソイル。ボトルアクアリウムにはいいかもしれません。
非常に立ち上がりがスムーズでしたし、
何より８００ｇというサイズが、小さな金魚鉢などにちょうどいい量です。
元々含まれる肥料分も少ないようなので、
用途に合わせて融通が利きそうなのもポイントです。
また金魚鉢を使う時にはお世話になるかもしれません。